過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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237: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/17(土) 13:56:50.38 ID:g3KX1uql0
いやいやいや、この人絶対わかってて言ってるだろ。以前に由比ヶ浜が部に来なくなったとき、やる気と意志のない者

は去るしかないと口にした。また、奉仕部は自己変革のためのものであってぬるま湯に浸かるのが目的ではない、とも。

今のまま俺が戻ったとしてもどうなるかは目に見えている。それは部の方針とは相容れないものだ。いや、まて…………

俺はいつの間に奉仕部のこの方針を受け入れたのだろう。この俺が…………自己変革なんぞを望んでいたのか?よく考え

るんだ……俺はぬるま湯に浸かるのを否定しているから今の自分のままでは部に戻れないだけだ……”今の自分のまま?”

“戻る”ために”変わる”?なんか矛盾しているようにも思えるが…………なんだかだんだん混乱してきたぞ。俺が黙った

ままでいると先生は微笑を浮かべながら次の言葉を発する。

「君は聡い子だ。私としても今の君が部活を休んでいることは間違っているとは思わないよ」

「"間違っているとは思わない”って…………じゃあ正しいことは何だと言うんです?」

「何も答えを教えるだけが教師の仕事ではないよ。思考の種を蒔いたり、環境を整えたりするのもその中に入るだろう」

「"環境を整えたり”?それって奉仕部のことを指しているんですか?」

俺の質問に先生は顔を少し横に向けてふっと笑みをこぼして答える。


「私はただ、半ば有名無実化していた幽霊部活に約二名……部員を入れただけにすぎないよ」

“部員を入れた”?それって……まさか雪ノ下も?……でも俺のように強制ではなさそうだし……こちらの怪訝な顔を

察知したのか、先生は話の補足をした。


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