過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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379: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:35:36.62 ID:nll560B/0
「むぅ…………まぁ仕方あるまい。そもそも主が部活に来ていないこと自体が異常であるとも言えなくもない」

あぁ…………もはや材木座にもそういう風に見られるようになってしまったのか、俺と奉仕部の関係というものが。これ

も自分ではどうにもできない問題だ。どうにもできないことをいくら考えても仕方ない。今は早く考えなければいけない

ことがあるのでこちらから話を切る。

「それはともかく…………俺も用事があるからそろそろ退散するわ。ま、なんだかんだ言ってお前のそのロクでもない

小説やら下卑た策やらでも結構役に立ってたりするもんだ。そこは感謝しておく。……じゃあな」

「ほぅ…………」


何か感心した様子の材木座を尻目に俺は振り返り、もともと進もうとしていた方向に足を踏み出す。ある程度急いでいる

のを察したのか、それ以上声をかけてくることはなかった。俺はそのまま歩いて教室に戻り、パンと飲み物を手に持って

改めて奉仕部の部室に向かうことにした。さっき材木座と話していた渡り廊下にまで辿りつくと、なんとなく窓の外を

見たくなってその歩みを一度止める。ここからだと校舎以外に特に見えるものがあるわけではない。空模様はいかにも

初冬という感じの薄い青空だ。ただ、いつもとは違う場所に飛行機雲が何本か浮かんでいる。風向きが変わったせいか?

そういえば、飛行機が離着陸する時は順風より逆風の方が良いんだっけ?そんなことを思い出す。自分がこれからやろう

としていることも似たようなものなのかな。飛ぶためにわざと逆風を吹かせる。はたしてその風に耐えてくれるのだろう

か、自分と彼女は――――――――。



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