過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/29(木) 21:49:09.55 ID:nll560B/0
「今渡したメモに……私の携帯の番号と……アドレスが書いてあるから…………もし何かあれば、そこに……」
「あぁ……そういう…………わかった」
それはわかったが…………何もこんな渡し方しなくても。なんか髪が触れそうになったし、いい匂いがしたし、無駄に
胸がドキドキしてしまった。そして、今俺の制服の胸ポケットには…………いや、深く考えるようなことでもない。
そんなことより、訊かなきゃいけないことがあるだろうが。
「ところで、お……俺のは…………教えなくてもいいのか?」
「その必要はないわ」
……ですよねー。また自分の自意識過剰ぶりが炸裂してしまった。まぁ、必要になる場面が出てくるとも思えないし緊急
の用事なら他の人を経由させれば済む話だしね。しかし、次に彼女の口から出た言葉は意外なものだった。
「わ、私は……あなたのは……もう……知っているから……」
「え?」
ど、ど、どういうこと?おっかしいなー。俺が雪ノ下に自分の連絡先を教えたことはなかったはずなんだが。さっきの
他の人を経由、という考えから俺はひとつの仮説が思い浮かぶ。
「ま、まさか…………ひょっとして小町の奴が……」
「こ、小町さんにも悪気があったわけではないと思うわ。わ……私としてもそれをあえてあなたに言う必要が今まで
なかったから…………」
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