過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 22:13:18.21 ID:KhUE3YQs0
「雪ノ下は紅茶を淹れるのも上手だよな」
「…………普通に淹れているだけだと思うのだけれど」
「その普通ができない奴が多いんだよ、案外。世の中そういうものだ」
「そう…………かもしれないわね。そして、それは私とあなたにも当てはまることではなくて?」
そう言いながら雪ノ下はこちらに視線をチラッと向けた。何故だかその表情はどこか得意げに見える。
「ま、俺とお前はそもそも普通じゃないしな…………」
「そうね…………ねぇ、比企谷くん」
雪ノ下はそう言いかけて、カップをいったんプレートの上に置き直した。そして、こちらの方に身を乗り出してくる。
そんな状態で紅茶を飲めたものではないので俺もカップを戻す。
「な、なんだ?…………雪ノ下」
「…………そろそろ本題に入ってもいいかしら」
視線はそのままで乗り出した身を少し戻しながら、雪ノ下は俺に尋ねてきた。彼女とは色々と話すべきことがあるのは
重々承知だが、あえて本題といわれても思い当たる節が多すぎる。
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