過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
1- 20
456: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:36:00.26 ID:upW2heo+0
電車が駅に到着してドアが開くと、俺と由比ヶ浜以外にもそれなりに人がホームに降りていく。前の人に続いてぞろぞろ

と歩いて改札を抜け、コンコースを過ぎて駅の外に出る。駅に着いた時点で色々と演出はされているのだが、その間は俺

は黙っていた。ペデストリアンデッキにまで来たところで、俺が口を開くより先に由比ヶ浜が興奮気味に尋ねてきた。

「ねぇヒッキー、そ、それで今日はど、どっちに行くの?」


「…………ランドの方。東京ディスティニーランド」


「ほんとに?ほんとにディスティニーランドに?し、しかも……え?ヒッキーの……お、奢りなんて……」

由比ヶ浜は目を爛々と輝かせながらこちらに迫ってきたかと思えば、一歩退いてもじもじし始めた。忙しいやっちゃな、

お前は。人差し指を突き合わせながらこちらを時々チラッと見ては黙っているので俺が話を続ける。

「ここまで来て嘘つく必要もないしな。まぁ、かなり待たせてしまったし…………これがハニトーのお返しってことだ」

俺はチケットを取りだして由比ヶ浜に渡そうとする。が、すんなりと受け取ってくれない。……何故だ。

「わ、悪いことしちゃったかな、あたし…………あ、あたし……実は……」

「年間パス持ってる、とか言うんだろ?どうせ。それ使わせたらお返しにはならないし、サプライズにすることも無理

だったし…………それに日程が試験の直後だったからな。試験前からそわそわされて勉強どころじゃなくなるのも困る」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
937Res/580.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice