過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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455: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:29:53.80 ID:upW2heo+0
それからまた数分経ち、やっと今日の目的地の駅に近付いてきた。アナウンスが流れるより先に俺が口を開く。

「次で降りるからな」

「えっ?……ほ、ほんとに?」

由比ヶ浜は目を丸くしてこっちを見つめてくる。なんかさっきまでと目の輝きが全然違うぞ、おい…………。

「ほんとにほんと」

「そ、その駅で降りるってことは…………そういうことで……いいのかな?」

「まぁ……お前の考えてることで合ってるんだろうけど……ただ、二つある選択肢のうちどちらを選ぶかまでは自由に

させてあげられなかったけどな」

「い、いいよ!どっちでも…………えっ……でも……」


その後は声が小さくなってこっちに聞こえるかどうか微妙な感じで何かぶつぶつ言っていた。「もしかしてド、ドッキリ?」

とか「いや、ヒッキーのことだしまだ……」とかさり気なく失礼なことを言われた気がするが、たぶん気のせいだ。まぁ、

普段の行いが悪いからな…………仕方ない。しばらくすると車内からも目的地の風景がうかがえるようになり、由比ヶ浜

は窓の方に少し身を乗り出す。着く前からこんなテンションだとなんか逆に申し訳ない気持ちになってくる。いや、これ

は先回りした罪滅ぼしみたいなものだからな…………今日一日は楽しんでもらうしかない。


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