過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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492: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/10(火) 22:26:08.54 ID:3xKNrynr0
「そういうお前はどうなんだよ…………一体俺の……どこが、その……好きに……」

「カッコ悪いところ」

自分から先に訊いてきた手前、その返答はもう準備してあったようで満面の笑みで彼女はそう言った。なんだその答えは

…………リアクションに困るんだが。俺が眉間にしわを寄せていると、結衣の笑みが穏やかなものに変わる。



「ヒッキーはね…………人からどう思われるかとか全然気にしないし、カッコつけたりしないんだけど…………。でもね、

そんなことは関係なく人を助けちゃうところが…………あたしは好き」



「そ、そうか……」

その一言だけを発して俺は思わず彼女から背を向ける。この瞬間にこれ以上たたみ掛けられたら、たぶん俺の涙腺が崩壊

してしまうから。さすがにこんなところで泣くのは、その…………カッコ悪いし。

「ヒッキー?…………あ、あたし何か……気に障るようなこと……言っちゃったかな?もし、そうなら……」

後ろから結衣の声が小さく聞こえてきて、その間に俺は空を向いてどうにか感情があふれ出すのを堪えきった。上げた顔

を戻して俺は結衣の方に向き直る。胸の前で手を握って心配そうな表情を浮かべる彼女を見て、俺はこう告げる。

「気に障ってなんかいない。むしろ…………嬉しかったぞ、俺は。ただ、お前は俺のことを少し誤解しているようだ」

「……どういうこと?」


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