過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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493: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/10(火) 22:28:31.10 ID:3xKNrynr0
安堵から疑問の顔に変わった結衣を見ながら、俺は話を続ける。

「俺にだって…………カッコつけたい時くらいあるってことだよ。実は、俺がさっきそっぽ向いたのは……嬉しくて泣き

そうになったからだったりする」

「え〜?そうなの?でも、それを言っちゃうのがヒッキーらしいというか……それに……いいじゃん、別に泣いても」

目を見開いて驚いた様子を見せた後、あきれたのかと思えば今度は照れ出した。まぁ、よくこんな瞬間瞬間で表情を

変えられるものだと何故か感心してしまう自分がいた。

「いや、さすがにこんなところで…………それに……今日くらいはカッコつけたいかな、なんて」

こんな公衆の面前で泣くのはさすがにはばかられるし、たぶん結衣の前で涙を流す時はいずれ来るのだ。だから、その時

まではどうにか…………。

「ふぅん?…………まぁ、ヒッキーがいいならそれでいいけど」


俺の言葉に何か含みがあるのを読みとったのか、結衣はそれ以上追及してくることはなかった。話が一段落したところで、

また二人は歩き出す。もちろん、互いの手はしっかりと握られたままで。



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