過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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509: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:32:38.68 ID:CYYoNZQK0
「あ、あのさ…………今は二人きりだから、俺もそんなにとやかくは言わないが学校とかでは……」

「わかってる。今までどおりに接してほしいってことでしょ?」

「わかってるなら……別にいいんだけどよ」

理解しているのなら、それでいい。むしろ、今日の結衣の態度は普段抑えていたものの反動って見方もできなくもないか。

もしそうであるのならば、今日は結衣の好きにさせたほうが良いのかもしれない。もともとそういうつもりだったのだし。

俺と結衣が学校内での互いの立場は気にしないとはいっても、それがそのまま二人の関係を大っぴらにするってことに

直結するわけでもない。そのことは知っている人が知っているだけでいい。もっとも、そんな事態が訪れることになるの

かどうかさえ今の俺にはわからないのではあるが。まぁ、あまり先の心配をしても今の俺には意味がない。それからは、

俺は黙ったままチュロスの残りを片づけることにした。


間食のような昼食を済ませてベンチから立ち上がろうとすると、まだ座っていた結衣が俺の服の裾を引っ張ってきた。

「……どうした?」

「あ、あのねヒッキー……今まであたしも忘れてたし、ちょっと言い出しづらかったんだけど……」

裾を引っ張ったまま迷子の子供みたいな瞳でこちらを見つめてきた。……なんかマズいことでもしたのかな?俺。いや、

“忘れてた”ってことは何かをしていない…………はて。俺が首を傾けると、結衣がその先を続ける。

「写真…………まだ一枚も……撮ってない」

「あ……」


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