過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/28(土) 23:44:33.74 ID:ZIkVuWD80
どうしてこうなった…………。
数十分後、自宅の最寄り駅にあるカフェのカウンター席に俺と雪ノ下陽乃は隣同士に座り、二人してコーヒーをすすって
以下略
644
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/28(土) 23:46:50.34 ID:ZIkVuWD80
ともあれ、今そんなことを考えてもしょうがない。もう現に本人に会ってしまったのだから。余計なことを話さないよう
に神経を集中させた方がいい。あまり頭も働いている状態ではないのだし…………。俺が黙りこむと、陽乃さんが意地悪
そうな笑みを浮かべて少し顔をこちらに寄せて口を開いた。
以下略
645
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/28(土) 23:48:56.63 ID:ZIkVuWD80
「手短にって言われたから、単刀直入に訊くけど…………比企谷くん、雪乃ちゃんのこと振ったっていうのは本当?」
最初からあまりに核心に迫られたので手許が狂いそうになり、持っていたカップのコーヒーに波が立つ。中身が零れない
以下略
646
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/28(土) 23:51:59.09 ID:ZIkVuWD80
まさか文化祭の時の雪ノ下姉妹のあのやり取りを、こんなところで思い出すことになるとは…………。文化祭実行委員長
の相模を捜す時間を稼ぐために、雪ノ下がバンドの手伝いを姉にお願い――いや、命令――した。この私に一つ貸しを作
以下略
647
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/28(土) 23:54:23.95 ID:ZIkVuWD80
さすがに俺の返答が意外だったのか、陽乃さんは計算ではない素のリアクションをした。彼女は俺の言ったことを反芻
するためか、しばらく沈黙する。周囲の空気が止まり、冷気が襲ってくるような気がして俺はもう一度カップを手に取り
コーヒーを一口飲む。ソーサーに置き直したところで、陽乃さんは怪訝な目でこっちを見てこう尋ねる。
以下略
648
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/28(土) 23:56:45.85 ID:ZIkVuWD80
「それで……もしもの話として…………OKするの?選ぶ権利のない比企谷くんは」
「…………しませんよ。それに選ぶ権利がないといっても、拒否する権利がないとは言ってませんし」
「……なるほどね」
以下略
649
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/29(日) 00:00:09.56 ID:dlzKvi+G0
「いや、ね?例えば……もう別れちゃったとは言ってたけど……下手に由比ヶ浜ちゃんなんかと付き合って、比企谷くん
が普通になっちゃったら面白くないなぁ、と思って」
「面白くないって…………俺は陽乃さんのおもちゃじゃないんですが」
以下略
650
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/29(日) 00:03:44.15 ID:dlzKvi+G0
ああ…………俺は彼女が本心でないことを平気で口にできるような人間であることを失念していた。しかし、さっきと逆
のことを言っている筈なのに何故かその時の口調や表情はまったく変わることがなかった。ということは、どちらも嘘?
もしくは――――?
以下略
651
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/29(日) 00:05:53.57 ID:dlzKvi+G0
「まぁ、比企谷くんには比企谷くんなりの考えがあるだろうしね。もし、それで守ることができるのなら……雪乃ちゃん
を守ってあげて」
「いや、俺は雪ノ下を守るとは一言も…………」
以下略
652
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/29(日) 00:08:50.55 ID:dlzKvi+G0
「一体俺のどこが強いんですかね?むしろ弱いところ見せまくってるような気がするんですが」
「だから、そういうところだよ。本当に強くなければ、人に弱いところは見せられない。私には無理だもん、そういうの」
「あなたのような人に弱いところなんてあるんですか?」
以下略
653
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/29(日) 00:11:23.56 ID:dlzKvi+G0
俺が今の偽らざる気持ちをつぶやくと、陽乃さんは頬杖をついてふっとため息をつく。その時の彼女は、珍しく何か憂い
を帯びているような感じがした。表情を変えずに、陽乃さんはこちらに顔を向ける。
「あ〜あ…………私、雪乃ちゃんにちょっと嫉妬しちゃうかも」
以下略
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