過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
↓
1-
覧
板
20
654
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/29(日) 00:14:57.19 ID:dlzKvi+G0
陽乃さんはそう言ってから「あ〜あ」とため息をついて両手で頬杖をついた。その後は、彼女は特に何か話すということ
はなく、しばらく沈黙が続く。陽乃さんはいったん片手を顔から離して、カップを手に取りゆっくりと液面を回転させて
いた。その様子がなんだかワインのテイスティングみたいに見えたのと、”また”という言葉が喉に引っかかったような気
がして俺は柄にもないことを口にしてしまう。
「えっと、なんというか……まあ……アレですよ。ワインをつくる時のように、熟成に時間を要する人間関係もあるって
ことですよ」
「何それ?もしかして、私を慰めてるつもりなの?」
「いえ、というよりは…………俺の遭った状況を喩えたものと考えてもらった方が正確かな、と」
「あら、そう。じゃあ…………雪乃ちゃんと比企谷くんのワインは?もうできそう?」
じゃあ、死になさい。とか言われなくて俺は胸をほっとなでおろした。しかし、今の質問に答えるには肯定か否定かと
いうことに関わらず、必要不可欠な別の要素について言及しておかねばならない。
「それは……俺にもまだわかりません。それに、これは二人だけの問題ではないんで。俺と由比ヶ浜の問題が解決しない
限り、俺と雪ノ下とのことも構造的に決着しないんですよ」
俺の返答が意外だったのか、陽乃さんは目を丸くしてこう訊き返してくる。
「え?でも、もう由比ヶ浜ちゃんとは別れたって…………」
「……」
「ふ〜ん……そう。でも…………ま、いいか」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
937Res/580.45 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1375267813/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice