過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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744: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/08(火) 19:50:13.27 ID:lT0ghM6n0
「ヒッキー、土曜日の時にあたしにこう言ったでしょ?『由比ヶ浜は優しいけど、男を勘違いさせるから悪い子』だって。

でも、ヒッキーも相当だよ。捻くれてほんとのこと言わなかったり、向き合ってくれたのかと思ったら逃げられたり、

上げたと思ったら落とされたり…………そういうことされたら“勘違い”しちゃうよ、あたしも……」

「すみません……」

彼女の指摘はまったくもって正しいので、俺はただ頭を下げるほかなかった。


「それにさ……ヒッキーは自覚してないんだろうけど……あたし、気分的には……ヒッキーに対してもう四回失恋してる

んだからね!」

「え?よ、四……」

次々にたたみかけられる由比ヶ浜の言葉に、俺はもうオウム返ししかできなかった。

「そう。あたしの誕生日の前の時と、修学旅行の時と、ゆきのんに告白した時と、この間の土曜日で四回」

「ごめん……」


最初の誕生日の時は由比ヶ浜の勘違いではないかとも思ったが、現に自分は勘違いさせるようなことをしてしまっている

ので、そんなことを指摘する資格などある筈もなく俺は頭を垂れて謝るだけだった。

由比ヶ浜はとりあえず言いたいことを言い切ったのか、一歩下がってまた後ろに振り返ってしまった。俺はどうにか彼女

に次々に言われたことを咀嚼して、返す言葉を考えあぐねていると先に向こうが小声でつぶやいた。



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