過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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748: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/08(火) 20:00:06.63 ID:lT0ghM6n0
「わかったよ、結衣」

結衣はえへへと照れ笑いをして、左手で頬を撫でつけていた。土曜日に何度も名前を呼んでいる筈なのに、そんな彼女の

反応になんだか自分も恥ずかしくなって顔を背けてしまう。しかし、そんな甘い空気は早々に断ち切られる。

「ヒッキー、ちょっとこっち向いて」

「は、はい」


振り向くと、結衣は口角を上げてこちらを見つめてきた。でも、その目は笑っていなかった。

「ヒッキーもわかってるとは思うけど…………別に、あたし土曜日のこと許したわけじゃないからね」

「そ、そんなすぐ許してもらえるなどとは……」

「だから、その代わり……」


結衣はそう言いかけて、俺の方にどんどん顔を寄せてくる。鼻と鼻とが触れそうになる直前で、俺が顔を少し横に向ける

と彼女は吐息混じりにこう耳打ちをする。

「『好きって言う』約束…………ちゃんと、守ってね」

「も、もちろんです……」



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