過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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835: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/20(日) 00:03:45.88 ID:tpDvOo3h0

「それは――――――――今は待っていてほしいということしか俺の口からは言えない。俺は来週の月曜日から奉仕部に

行くつもりでいるが、その日は俺が連絡するまで少し教室で待っていてもらってもいいか?」

「え、ええ……………それは別に構わないけれど」

突然、連絡事項を伝達されて少し驚いた様子を見せた雪ノ下だったが、すぐに元の表情に戻る。彼女がこちらの方を見つ

めてきたので、俺もそれに目で応じる。そして、一度深呼吸をしてから、


「俺はこの土曜日に由比ヶ浜に告白して恋人として付き合ってもらうことをお願いするつもりだ。でも、それでメデタシ

メデタシということにするつもりはない。その状態が二人にとって幸福でなければその関係を維持する意味はない。まぁ、

俺は由比ヶ浜と一緒にいたいからそうするための努力は惜しまないつもりだ。だが、そうするために……俺には俺なりの

考えがある」


俺がそう言い切ると、雪ノ下は少し寂しげな目で俺の方を見てぽそっとつぶやく。

「そして…………今回も先に教えてはくれないということね」

「悪いが、そういうことだ」

俺の答えに、彼女は正面に向き直って頬杖をついてふっとため息をついた。俺は雪ノ下に向かって頭を下げる。


「すまない…………雪ノ下。先にお前に教えると止められる可能性があるということもあるが、この考えに関してはまず

最初に由比ヶ浜が聴くべきだと思っている。だから、今のお前には教えられない。ただ、ちゃんと由比ヶ浜の気持ちには

応える意思があるということだけはここでハッキリ言っておきたい。そして、その方法は今の自分を否定せず、これから先

の自分を変えていくためだ。そのために、一時的には彼女を傷つけることになるかもしれない。でも、それはこれから先も

彼女と一緒にいられるようにするためにどうしても必要な過程なんだ。だから今は…………信じてほしいとしか言えない。

由比ヶ浜にも…………雪ノ下にも」



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