過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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851: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/22(火) 22:20:36.75 ID:0BVq5QXS0
「まぁ……由比ヶ浜さんがいいなら、私も今ここでこれ以上追及する気はないわ。ただ、これだけは言っておきたいの。

比企谷くん、あなたのせいで土曜日の夜は大変だったのよ。電話口での由比ヶ浜さんのあの取り乱しぶり……」

「わ、わ〜!ゆ、ゆきのんそれ今言わないでよ〜!」

慌てて由比ヶ浜は手を振って雪ノ下の口をふさごうとする。が、ひょいと向きを変えられてそれは阻止されてしまう。

かわされた由比ヶ浜は、机に突っ伏す格好になってしまった。こちらからはどんな表情かはうかがえない。


「一応その時は、『比企谷くんのことを信じましょう』と言ってどうにかこうにかなだめたのだけれどね」

「ゆきのん……」

由比ヶ浜はそのままの状態で、唸るように低い声で名前を呼ぶだけだった。どうやらもう諦めたらしい。雪ノ下もそれ

以上は口にすることはなかった。今の言葉を聴いて、俺はもう一度彼女たちに向かって少し頭を下げた。

「自分がここに戻って来られたのも、雪ノ下と由比ヶ浜が俺のことを信じてくれたおかげだ。本当に……ありがとう」

「比企谷くん……」

「ヒッキー……」

頭を上げると、少し心配そうに俺の方を真っ直ぐ見つめる二つの顔があった。どうにもそんな目で見られるのは気恥ずか

しくて、つい目を逸らしてしまう。そして、俺はさっきの雪ノ下の言葉を思い出して柄にもないことを口にする。



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