過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
1- 20
852: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/22(火) 22:23:21.51 ID:0BVq5QXS0
「あ、あと……そうだ。別に、その……なんだ?優しいのは由比ヶ浜だけじゃなくて雪ノ下もだろ?方向性は違うけど」

「え?」

唐突な俺のフォローに雪ノ下はきょとんとする。由比ヶ浜はそんな彼女の反応を見て笑みを浮かべた。

「駄目なことはハッキリ駄目だと伝えるところとか…………本人のためとは思っても、なかなかできる奴は少ないんだ

よな。嫌われたりするのが怖かったりして」

「い、いえ……そんなことは……。むしろ、私は人を遠ざけるためにそんなことをしていたと……否定しきれるものでも

なく……」


今度は雪ノ下の方が紅くなって下を向いてしまった。俺と由比ヶ浜が顔を見合わせて笑みをこぼすと、彼女はむすっと

して不機嫌そうな顔になる。そして、俺の方をチラッと見てこう返す。

「そ、そんなこと言ってご機嫌取りしようなんて思っても無駄よ。それに……あなたもあまり人のことは言えないのでは

なくて?」

「え?」

「それもそうだね。ヒッキーもわかりにくいけど……うん、すごく優しいと思う」

「……」

由比ヶ浜はうんうんと頷いてニコニコしながらそう言った。急に同時に二人から矛先を向けられて、俺は言うべき言葉が

見当たらずに黙ってしまった。俺が沈黙するのを見るや、雪ノ下は追い打ちをかけにくる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
937Res/580.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice