過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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866: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/22(火) 23:01:05.42 ID:0BVq5QXS0
しかし、雪ノ下の言う“命令”というやり方に、抵抗がないわけでもなかった。だから、俺は彼女にこんなことを尋ねる。

「でも…………いいのか?雪ノ下は俺がこれから言うことは把握しているとは思うが……こんなこと、命令しても……。

命令するような類のお願いじゃないし、それにもしお前がそれを望まないのであれば……」

「その心配はいらないわ。命令というのは形式上のことであって、たぶん今の私なら普通にお願いされても肯定の返事を

返せる。だから、あなたがそれを気にする必要はないのよ」

「そ、そうか……」


“形式上”という言葉に、俺の抵抗感も幾分和らいだ。そして、彼女はダメ押しとばかりにこう続ける。

「私は比企谷くん……あなたのことを愛している。だから、私は今あなたが一番望むことをしてあげたいと思っているわ。

そういうわけで、…………大丈夫よ」

雪ノ下の告白と、俺に向けられる彼女の微笑にこっちの心臓が大丈夫じゃなくなりそうになるが、どうにかそれを堪える。

何回か深呼吸をして自分を落ちつかせた後、俺は椅子ごと雪ノ下の方を向く。彼女もそれに応じてくれた。



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