過去ログ - 人織「安価で零崎復興?」伊織「零崎を始めましょう!」
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154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/09(金) 18:25:26.21 ID:8KMY4Kct0

津屋巻は自身の目の間に立つ少年……、零崎人識を壁に押し付けるようにし、彼のシャツの襟を掴みそのまま上に持ち上げた。

いや、正確には持ち上げようとしたのだ。

しかし、それは達成されなかった。

・・・・・
持ち上げるという面では。

そう、彼女は……、彼女の腕はその動作をすることには成功していた。彼女の腕は肩よりも高い位置に上げられていた。

だがその上げた腕の先に少年の姿は、無い。

別に彼女の握力やらの総合した筋力がなかったわけではない。

まずもって、零崎人識という人間は年齢に合わない体格であった。下手をすると中学生にも勘違いされてしまうほど、彼の身長は低かった。それに伴い、彼の体は平均的な成人男性の体重に比べると極端に低い。

そして、彼女はある一時期に事務に通っていた事があり、ベンチは少なくとも70kg.は余裕であった。

この零崎人識という男の身体的特長と、彼女の身体的スペックを考慮するなら誰もが持ち上がると思うであろう。

しかし、彼女は少年を持ち上げる事が出来なかった。

襟が破けたわけでもなく、彼女が指を滑らせたわけでもない。

なら、どうしてか。

それはただ単に、彼女の指が襟の内側に仕込まれた鋭利な刃物によってずたずたに切り刻まれて、引き裂かれ、千切れて……。

指としての機能を失ったという実にシンプルなことである。



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