過去ログ - [オリジナル]「好きなんて、言わなくたって」 
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11: ◆ts3X4E/NTE
2013/08/03(土) 22:32:33.56 ID:fLXGfeCp0

「元......さん?」


そしてそんな銀白の大きく見開いた瞳には私が閉じ込められていた。


そしてきっと私の瞳には彼女が閉じ込められているだろう。


「ああ、ただいま......春子」


私は彼女の頬に触れながら、そして触れてから気づいた頬の冷たさにさえ
愛おしさを抱きながらそう言った。


「おかえりなさい......元さん」



彼女は嗄れた声で言った。すると彼女の瞳から
透明な雫が滑らかな軌跡を描くように彼女の頬を流れた。


私はそれをそっと拭ってあげた。



そして私達は久しぶりの再会という幸福を、二人で分かち合った。





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