過去ログ - [オリジナル]「好きなんて、言わなくたって」 
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/04(日) 19:59:51.05 ID:qCnxpu9a0

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寝室の障子越しに差し込む朝日で私は目を覚ました。
それは眩しいほどに輝いていた。が、私はそれに微塵も不快を感じなかった。


体をゆっくりと起こし、伸びをする。
寝覚めのいい朝だった。


ふと手元にある時計を見れば、まだ起きるのには少し早い時間だった。
私は隣で眠る春子を見る。規則正しい寝息を立てていた。
私は彼女の銀白をそっと撫でた後、腰を上げて玄関へと向かった。


ーーーーーー


サンダルを履いて玄関を抜けると
そこは緑が視界一面に広がっている美しい世界だった。


「はぁ......」


その景色を見るや、私の頬から熱いものが流れた。
しかし私は、それをあるがままにし
目の前の世界を脳裏に焼き付けるように見やっていた。


青く澄み切った空に薄い引き延ばしたような雲が、
風に連れられているのを見ながら、空の壮大さに心満たされ



その下では、奥深い緑を茂らす森に
心の安らぎを覚える。



そして、それらを等しく照らす日輪が
都会暮らしで冷え切った、心の体温を暖めてくれた。


私の視界にはそんな景色が広がっていた。



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