過去ログ - [オリジナル]「好きなんて、言わなくたって」 
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5: ◆ts3X4E/NTE
2013/08/03(土) 19:50:43.64 ID:fLXGfeCp0

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バスの傾きに身体をゆだねながら、私は闇夜に瞬く色とりどりの光の粒を
まるで好奇心旺盛な男児のように見つめていた。


「そうだ、春子に帰ると連絡しないとな」


普通ならば、バスの中での携帯は、マナー上御法度だ。


しかし、今私が乗っているバスには私以外に乗客はいない。


そして運転手に許可はもらったので、私は堂々と春子に電話をかけた。


「(春子は早寝だからな、起きていればいいんだが......)」


そう、心の内で思いながら、携帯の無機質に鳴り響く音に集中する。


「......もしもし」


「......!! 春子!!」


無機質な音が六回繰り返されたのを最後に、携帯から聞こえてきたのは
春子の温かい、透き通った声だった。


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