過去ログ - [オリジナル]「好きなんて、言わなくたって」 
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6: ◆ts3X4E/NTE
2013/08/03(土) 20:05:56.51 ID:fLXGfeCp0

「その声は......元さん?」


彼女は、恐る恐るというような声で私の名を言った。


「ああ、俺だよ春子」


私は、彼女が今抱いているであろう、不安のような気持ちを払拭しようと
努めて優しい声で言った。


「ああ......元さん」


その甲斐あって、彼女の声から不安な雰囲気は消え去り
変わりに安らかな、うっとりとした声が携帯を通して伝わってきた。


「(春子、お前は私の声を聞くやいなや、携帯越しでの再会を喜んでくれている
   だが、お前と同じように喜んでいる男がここにいるぞ)」


と、心の内で言いながら、春子の声に自身もうっとりしていた。


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