過去ログ - 照「咲が私をオカズにしてた・・・」
1- 20
33: ◆OdfYj4TIEc[sage]
2013/08/06(火) 23:48:36.17 ID:b7LUk7edo
「色々考えたかった。久しぶりに帰ってきたから」

「だったら食べてからでもいいでしょ」

「咲が着いてきそうだったからね」

「私と会うのだって久しぶりなのに」

「この街に帰ってきたのはそれ以上に久しぶりなのよ」

「そうだけどさ・・・」

咲は私の釈明を聞いて納得はしてくれたものの釈然としないといった面持ちだ。

「そんな顔しないで、機嫌直して」

「・・・あとで夕飯のお買い物に付き合ってくれるなら」

(そういえばさっきペットボトルを取り出す時に見た冷蔵庫の中身寂しかったな)

「わかった。荷物持ちでも何でもしてやる」

「ほんと? なら許してあげようかな」

私が頷いてみせると咲は一転して笑顔になる。

「何が食べたい?」

「何でもいい」

「それが一番困るんだけど」

咲を思いやっての答えだったが苦笑を返された。

「お姉ちゃん何が好きだったっけ?」

「甘いもの」

「それはお菓子のことでしょ」

晩御飯のおかずにする物を聞いてるんだよ、と呆れ顔の咲が嘆息を漏らす。

「そう言われても特にない。咲の好きなのでいいよ」

「私の好きなの・・・私も特にないや」

照れるように笑顔を見せる咲。それに釣られて私の頬も緩んだ。

「まあ、私は不味くなければ何でもいいから」

「ふふん、きっと驚くからね」

咲は鼻高々に胸を張るとなにやら考え込むように口を閉じた。夕飯のメニューを考えているのだろう。

(いい感じだな)

自然に咲と接することが出来て私は心中でホッと胸を撫で下ろした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
85Res/82.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice