過去ログ - 照「咲が私をオカズにしてた・・・」
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69: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/09(金) 21:01:01.58 ID:WhpkSQEIo
「お姉ちゃん」
「うん?」
「本当によかったの?」
「うん」
主語のないその質問に私は迷いなく首を縦に振った。
「妹が覚悟してるって言うのにお姉ちゃんの私がいつまでも渋ってるわけにはいかない」
「よく言うよ・・・」
咲の部屋のベッドの中、私がお姉ちゃんぶってみせると咲が呆れたように苦笑した。どちらもシーツを被っているが服は着ていない。
「意外にキツいんだね」
「そうだな。やり方もよくわからなかったし」
「わからないからって吸いすぎだよ。赤ちゃんだってここまでしないと思うよ」
「お前だって私のを舐めまわしたくせに。口に含まなきゃいいってわけじゃないだろ」
汗にまみれた体をシーツに隠して私達は睦言を交わす。快楽の余韻は薄まってきていたが未だに体は熱を帯びていた。
「私は――お前が好きだ。一緒になろう、咲」
心の天秤は咲に傾いた。
咲との仲を自ら打ち明けるつもりはないがすぐに見抜かれてしまうだろう。
父さんも母さんも私達を許すはずがない。菫達も私を軽蔑するだろう。
よしんば彼女達が認めてくれたとしてもこれは列記とした不道徳な反社会的行為だ。世間の厳しい目に晒される私を拾ってくれるプロチームはないだろう。
私は両親も、友人も、麻雀も、今持っている大切なものの内、咲以外の全てのものを失うのかもしれない。
それでも咲が残る。弱くて、臆病で、嘘つきで、他人を利用して自分を守ることしか考えていなかった卑怯な私を、愛してると言って抱きしめてくれた人が。
充分だった。そんな人が側にいてくれるなら私は充分生きていける。
充分、幸せだ。
固唾を呑んで待ち続けてくれていた咲は私の答えを聞いて一瞬気の抜けた顔をしたかと思うと、大粒の涙を零して再び私に抱きついてきた。
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