過去ログ - 千早「Brand New Day」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:39:09.12 ID:yKhvOO5V0
「はいさーい! 千早」

ふと、自分の名前が呼ばれた
目をつぶり思案していたため姿を見たわけではないが
その明るい声と、特徴的な挨拶
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:39:48.62 ID:yKhvOO5V0
「……どーした? 千早? ボーっとして」

「ううん、なんでもない」

「いぬ美のお散歩かしら?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:40:24.91 ID:yKhvOO5V0
それでも、私は話す事は出来なかった

「……ええ」

「……」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:41:04.22 ID:yKhvOO5V0
何処に行くの?

その言葉を言い終える前に、我那覇さんは私をベンチから引っ張り上げ

走り出した!
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:41:43.15 ID:yKhvOO5V0
走り始めて数分程、どうやら目的地に着いたらしい

「西根動物病院…… ?」

看板に書かれた文字を読み上げる
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:42:15.56 ID:yKhvOO5V0
昔は、そうだった
あの子と外を歩く時はよく、手を繋いでいた
何か興味を惹く物を見付けた時には、あの子は私の手を引っ張り走ったものだ

懐かしい、もう二度と会えない家族との思い出が、甦る
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:42:54.44 ID:yKhvOO5V0
「お待たせ! 千早!」

一分程モフモフしてただろうか、我那覇さんが帰ってきた

「おかえりなさい、我那覇さん」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:43:27.88 ID:yKhvOO5V0
「とうちゃ〜く」

数十メートル程歩き、我那覇さんはそう宣言した

恐らく、ここが目的地なのだろう、だが、ここは何の施設なのだろうか?
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:44:15.07 ID:yKhvOO5V0
高らかに宣言した我那覇さんは、私の背中を押し

「って!? 目的地ってここ!?」

「もっちろん!」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:44:50.20 ID:yKhvOO5V0
「へぇ…… ドッグランの芝生って柔らかのね」

サッカーグラウンドに足を踏み入れた事は無い私でも、公園の芝生ならば歩いた事が在る

だが、ここの芝生と公園に在る芝生はまるで違うモノだった
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:45:32.94 ID:yKhvOO5V0
ワケでは無かったらしい
前足を私の肩に乗せてきただけの様だ

まぁ、当たり前か

以下略



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