183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 22:07:50.54 ID:nBTZ81oYo
兄(しかし考えてみれば不思議だ。妹とここまで仲良くデートみたいなことをするのって
初めてだな)
兄(昔から仲は良かったと思うけど、一緒に手をつないで寝たり、外出時に妹の肩とか腰
を抱き寄せたりなんてしたことなかったよな。あーんだって初体験だったし)
兄(どういうわけか、妹に告って振られた後の方が妹との距離が縮まった。もちろん大学
に入って一月以上妹と会わなかった反動はあるんだろうけど)
兄(今ならもう本気で大丈夫な気がする。やっぱり妹友の言うとおりだ。俺は妹とたまに
こうして過ごせるなら、妹と彼氏のことだって本気で祝福できる気がする)
兄(どうして今まで気がつかなかっただろう。いくら妹が好きだからって、こいつに告っ
たのは妹のためじゃなくて俺自身のためじゃねえか。俺自身が幸せになるためのどうしよ
うもない身勝手な行為だったんだ)
兄(それが結果的に妹を苦しめた。悲しませた。こんなの本末転倒だ。俺は父さんや母さ
んと同じで、妹の幸せだけを考えてやらなきゃいけなかったのに)
兄(妹が彼氏と付き合って、それで今までどおり仲のいい家族と一緒に過ごせるようにし
てやること。それが俺の目標じゃんか。今まで俺は何を血迷ってたんだろう)
兄(父さん母さん。俺もようやくあんたたちと同じ境地に辿り着いたよ。俺のこと祝福し
て迎えてくれよな)
妹「お兄ちゃんさっきから何嬉しそうに笑ってるの?」
兄「おまえの食べ残したサンドイッチを食えたからさ。間接キスじゃん」
妹「何よいまさらそんなこと」
兄「嬉しいからいいんだって」
妹「変なの。ねえ、このアイスマンゴーハーブティーってあまり美味しくないね」
兄「だから言っただろ。経験者のアドバイスを信じろよ」
妹「じゃあデザートはお兄ちゃんに決めさせてあげる」
兄「俺が選ぶの?」
妹「うん。どうせ食べられないから一つでいいや。一緒に食べよ」
兄「お、おう(ほら。妹を彼女にすることを諦めただけで、俺だってこんなに幸せになれ
るじゃないか)」
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