61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/14(水) 13:46:14.50 ID:S5cvunqAo
<実はあたしたちって見えないところで繋がっているのかもよ>
女「あたしたちってさ」
兄「何だよ」
女「何か運命的な縁が本当にあるのかもしれないね」
兄「縁だあ? 同じタイミングで失恋しているからか」
女「でもさ。それだけじゃないじゃん?」
兄「え」
女「大学が同じ」
兄「それはおまえと兄友が、同じ大学を目指してがんばろうねとかって恥かしい約束をし
たからだろうが」
女「・・・・・・二股かけられて振られたばかりの女にそれを言うか」
兄「あ、悪い」
女「まあ、それに学部も学科も一緒じゃん」
兄「おまえが兄友と同じ学部を受験する日にインフルエンザに罹ったからだろ」
女「そうだけどさ。あと、奇跡的に同じ賃貸マンションで、お互い隣の部屋同士でしょ」
兄「それは、さっきおまえが俺が契約したマンションを紹介させて、隣の部屋を契約した
からだろ」
女「何かお互いに今まではただの悪友みたいな関係だったけど、実はあたしたちって見え
ないところで縁があったのかも」
兄「人の話聞け。おまえちょっと飲みすぎ」
女「いいじゃん。もう入学式までたいしてすることもないんだし」
兄「未成年だろうが。万一ばれたら合格取り消しになるかもしれんぞ」
女「大丈夫だよ。生ビールお代わり頼んで」
兄「おい」
女「振られたばかりで言うのもなんだけどさ。何か大学に行くの楽しみじゃない?」
兄「そうかな」
女「だってさ。初めての一人暮らしだよ。何かわくわくするじゃん」
兄「俺には面倒くさいとしか思えないけどな(唯一の救いは妹と離れて暮らせることだけ
だ)」
女「一人暮らしに不安を感じてる?」
兄「まあ、正直そう言うことはあるな。掃除、洗濯、料理スキルなんか全くないしさ」
女「だったら、それこそ運命的な状況だと思わない?」
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