682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/13(日) 00:19:24.55 ID:wMbs8pGKo
母「聞いた風なこと言わないでよ。妹に手を出す息子にそんなことを言われる筋合いはな
いわよ」
兄「まあ、どう思ってくれてもいいよ。たださ、妹は相当悩んでたぞ。精神が壊れそうな
くらい。あれは俺のせいじゃなくて母さんたちのせいだよな」
母「あの子、結局あんたに頼ったの?」
兄「頼ったっていうか。まあ、泣きながら相談してきた」
母「・・・・・・そうなんだ。結局そうなるのよね」
兄「何だよ」
母「あの子があなたのことを好きなことは何となくわかってたよ。お父さんは認めたくな
かったみたいだけど。あたしにはわかってた」
兄「何言ってるんだよ」
母「許したわけじゃないのよ。でも、あの子にはあんたが必要なんだろうなとは思ってた
よ」
兄「・・・・・・マジかよ」
母「うん」
兄「じゃ、じゃあ。何で」
母「自分の子どもたちがお互いに愛し合っていたとしても、それを笑って許す親なんかい
ると思うの?」
兄「・・・・・・ああ」
母「お父さんとは価値観も何かも合わない。正直顔を見るのも会話をするのもいや。でも
ね、あの夜お父さんが言ったことにはあたしも賛成よ。あなたは妹の将来を、あるべき明
るい将来を閉ざしたの」
兄「・・・・・・」
母「でもね。お父さんと違ってあたしにはあの子はやっぱり最後にはあなたが必要なんだ
ろうなって思ってはいた。自分では認めたくなかったけど」
兄「(え)・・・・・認めてくれるの?」
母「そんなわけないでしょ。自分の娘が不幸になるのを黙ってみている親がいると思
う?」
兄「・・・・・・離婚だって十分姫を不幸にしていると思うけどな」
母「・・・・・・それは」
兄「もういい。それよか、父さんの浮気相手だけど」
母「それを聞いてどうするの? もう勘当されたあなたには関係ない話でしょ」
兄「まさか、姫の親友の妹友の母さんじゃないだろうな」
母「・・・・・・あなた」
兄「どうなんだよ」
母「何であなたが知ってるの」
兄「やっぱりそうなのか」
母「あのね。あたしもお父さんも最初から家族で香港に行く気なんかなかったのよ。もち
ろん、連休中に仕事があったなんていうのも嘘なの」
兄「(ふざけんな)あの旅行をどれだけ姫が楽しみにしていたか知らないのかよ」
母「知ってたよ。そんなこと。あれは今にして思えばお父さんとの最後の共同作業だった
のかもね」
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