885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/30(土) 23:09:19.02 ID:50yeFttko
「即答かよ」
「常にそのことだけを考え続けてましたから」
「嘘付け」
「まあ嘘ですけど。でもイグアナのことを考える合間にお兄さんのことも考えてました。
これは本当です」
「俺はイグアナの次かよ」
「あたしがあんまり思いつめちゃったらお兄さんだって嫌でしょ」
「・・・・・・おまえ思ってたより気を遣えるやつなんだな」
「何ですかいきなり」
何だか少しだけ心が温まった。少なくともお兄さんはあたしの告白を茶化さずに真剣に
考えてくれているようだったから。それだけでもあたしには収穫だった。共依存について
は多分これ以上お兄さんに話しをする必要はないのだろう。むしろ、それは妹ちゃんに話
すべきなのだ。もちろん、実際にそんなことをできる勇気は持ち合わせていなかったけど。
次の瞬間、少しだけリラックスした時間をお兄さんが台無しにした。
「まあ、でもさ。兄貴のことを忘れるために次の恋を見つけようとしてるんだったら考え
直した方がいいぞ」
「え」
「実際にそれをやってさらに傷口を深くした俺が言うんだから間違いない」
「・・・・・・お兄さんのばか」
何を言ってるの。何でわかってもらえないのだろう。
「ばかって」
「クズ、鈍感、ロリコン、シスコン! もう知らない」
あたしはパニックになりお兄さんに考え得る限りの罵倒を投げつけ、そしてあたしはそ
の場を逃げ出した。
1002Res/1210.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。