過去ログ - インデックス「この向日葵を、あなたに」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/14(水) 13:42:14.35 ID:91ud5DfC0
上条「いやでもこの幽世は『夢』なんだろ?だったら何度繰り返そうが、昼寝ぐらいの時間で終わるんじゃ無いのか?」

土御門「『胡蝶の夢』か。そうだな、それは正しいかも知れない――だが」

土御門「正しくない『かも』知れない」

上条「どういう意味だ」

土御門「幽世の一日が現世の一日と同じだったら?」

土御門「ここが夢の世界であるなら、俺達の体はどうなっているんだ?」

土御門「もしもだ。俺達がバスの中、集団で昏倒していたとすれば、まぁまだ救いはある」

土御門「お節介な通行人あたりが警察と救急車を呼んでくれれば、即病院へ搬送」

土御門「学園都市まで話が届けば、楽に数年は持ち堪えられるし、ねーちん達が解決してくれる可能性は非常に高い」

上条「それは有り難いけど」

土御門「では『俺達が最悪のタイミングで幽世へ引っ張られていた』らどうだ?」

上条「運転中に、とか」

土御門「山道で曲がり角を曲がろうとしたら、そのまま崖下へ――とかな」

上条「俺達が死にかけてるって事かよ!?」

土御門「だーかーらーっ、あくまでも可能性だ。それにカミやん。不安にさせたくなかったから、さっきは言わなかったんだが」

土御門「なんで『俺達が引かれた』んだろうな?」

上条「偶然、じゃないってのか」

土御門「俺達が本来行くべきだったら百尺村(ひゃくしゃくむら)は、田舎ではあるがフツーにバス路線が通っている所だ」

土御門「なのにどうして俺達が通った時にタイミング良く『幽世』に引き込まれるんだ?」

上条「……」

土御門「昔から『神隠し』に合う人間ってのは決まってる。精神的に弱かったり、逆に感受性が強かったり」

土御門「……あと、死にかけた奴、とか」

上条「つまりアレか。臨死体験で遊んでる的な?そういうアニメ見たような」

土御門「あれは死後の世界じゃなかったっけ?ま、何にせよ、解決するのはさっさとした方が良い訳だぜぃ」

土御門「全員で死ぬか、何人か生き残るかって二択じゃなくてだな」

土御門「助けを呼びに行ったり、昏睡状態の俺達の体を確保してもらった方がありがたいからな」

上条「……納得行かない、けど」

土御門「まーそう言うなよ。そうだな……だったら、一つだけ約束してくれないか?」

土御門「こっちの一日があっちの一日と完全に同期していると仮定して、この季節、飲まず食わずで生きてられるのは精々四五日か」

上条「いや、もっと前にバテるだろ」

土御門「仮死状態であれば最低限の生命活動で済ませる――と、思いたいにゃー」


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