過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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861: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/14(水) 02:48:09.93 ID:SezU/tkCo

―― ですが…そうやって私の身体を動かしているのは私ではないのです。

その身体は私のものですが…けれど、厳密には私ではありません。
それを支配しているのはあくまでも別の『何か』なのです。
そんな事は京太郎様も分かっているはずなのに…私相手の愛し方とあまり変わってはいません。
普段以上に意地悪ではありますが…それは私に憑いた『何か』が必要以上にプライド高く反抗的だからでしょう。
それが…私にとって胸が押しつぶされるほどに辛く…そして苦しい事でした。
だって…この『何か』はまだ…京太郎様に会って数時間も経っていないのです。
それなのに…私と同じ愛し方をされたら…まるで私もその程度の価値しかないように思えて仕方がありません。

―― イヤです…そんなの…イヤです…っ!

けれど…そんな京太郎様を…私はやっぱりどうしても嫌えません。
そうやって『何か』を私と同じように扱う様を見ても…嫌いという気持ちは何処を探しても出てこないのです。
寧ろ、私の心は京太郎様への愛しさを強く意識し、そして痛みを強めていました。
捨てられたくないって…私を見て欲しいって…そんな感情を微弱な快楽では誤魔化す事は出来ません。
結果、私は幾度となく絶頂に突き上げられる身体の奥底で嘆き…そして苦しんでいたのです。

―― そんな私を知らず…京太郎様はちゅっちゅって…恋人みたいなキスを繰り返して…。

その優しいキスに私の心は張り裂けそうになりました。
だって…そんな風に優しくされるべきは私であるべきなのです。
京太郎様の婚約者であり…誰よりも想っている私であるはずなのです。
しかし…それを受けているのは私の身体ではあれど…『私』ではありません。
そのもどかしさに私の辛さは臨界点に達し…心が押しつぶされて死んでしまいそうになりました。



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