過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」霞「その8かしら」
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885: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/14(水) 02:59:29.54 ID:SezU/tkCo

京太郎「寧ろ、俺としちゃ自分の命すら家の為にって投げ出せるアンタの方が化け物に見えるね」
「私が…化け物だと…?」

瞬間、お父様は信じられないような声をあげました。
その表情は分かりませんが、きっとそれにふさわしい呆然としたものになっているのでしょう。
しかし、自分の涙を感情を処理する事で精一杯な私には…それを見る事は出来ません。
ただ…京太郎様の後ろで歓喜に胸を震わせ、喜びに涙を漏らすだけなのです。

京太郎「家の為って言うなら一番、大事にしてやるのは娘の事だろうに。アンタが気にしてるのは神代って名前だけだ」
「それの何が悪い?後の繁栄の為には当然の事だろう」
京太郎「悪くねぇよ。ただ…」

そこで言葉を区切ってから京太郎様はふと肩を降ろしました。
何処か呆れるようなその様にはさっきまでの激情はありません。
それは感情を顕にするのに疲れた所為なのか、或いはお父様の言葉に心から呆れてしまったのか。
どちらにせよ…京太郎様の言葉はクールダウンし、お父様もそれに少しだけ落ち着きを取り戻すのです。

京太郎「自分の命を犠牲にしても構わないってくらい顔も知らない子孫の事を考えられるのに、今、こうしてアンタを慕ってる娘の事は考えてやれないんだな、とそう思っただけだ」
「……」

その言葉にお父様は言葉を返しませんでした。
ただ無言でその場に立ち尽くすその姿がどうなっているのか分かりません。
しかし、さっきまで苛立ちと共に放たれていた重圧はふっとなくなり、空気が少し軽くなったのを感じます。
それでも一触即発に近い状態なのは確かですが…二人共、今は感情をぶつけあうつもりはないのでしょう。



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