過去ログ - ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
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50: ◆GPcj7MxBSM[saga]
2013/08/10(土) 00:23:53.10 ID:CNs62bAr0
ダンブルドア「ともあれ、メローピーは『愛の妙薬』を使ったのじゃろうとわしは考える。その方がメローピーとしても、少しでもロマンチックに思えたじゃろうからのう」

ハニー「たとえ作り物の愛だとしても、そうしたかったのかしら」

ダンブルドア「実に乙女チックじゃ。それを察する事のできるわし、どうじゃね」

ハニー「引くわ。続けなさい」

ダンブルドア「……おそらくは乗馬であの小屋の前を通りかかったトム・リドル・シニアに水でも勧めたのじゃろう。さすれば、件の薬は強力じゃ。その日の晩には村中に、大地主の息子がろくでなしの娘のメローピーと駆け落ちした!というとんでもない醜聞で湧き上がったことじゃろう」

ハニー「ひどいゴシップになったでしょうね……想像できるわ」

ダンブルドア「じゃが、村人のどんな驚きもマールヴォロが受けた衝撃に比べれば軽いものだったじゃろう。アズカバンから出所し、娘が自分の帰りを甲斐甲斐しく待っておると期待していた家はもぬけの殻。あったのは事情を説明する手紙一つだったのじゃからのう」

ハニー「……出て行かれて当然よ、あんな扱いをしていたのだから」

ダンブルドア「ゴーント家にとってはあれが普通だったのじゃろう。もちろん擁護する気はサラサラないが。わしが探りえた情報からすると、その後マールヴォロはメローピーの存在一つすら口にすることなく生涯を終えたようじゃ。モーフィンが出所するより以前だったようじゃのう」

ハニー「大方、自分の世話一つ、料理一つできなかったんじゃないのかしら。それで、その後メローピーは……でも、死んでしまうのよね?確か、あいつは孤児院で育ったはずだもの」

ダンブルドア「その通り。ここからは随分と推量を余儀なくされるが、起きたことを論理的に推理するのはそう難しくもないじゃろう。センセーショナルな駆け落ちから数ヵ月後、トム・リドルが村に戻ってきたことは事実じゃ」

ハニー「……リトル・ハングルトンの、自分の屋敷に?」

ダンブルドア「そう、『たぶらかされた、騙されていた』『何がなんだかわからなかったが、目が覚めた』そう言っておったらしい」

ハニー「目が、覚めた……魔法の効果が、解けてしまったということ?」

ダンブルドア「本人もそう表現したかったことじゃろうのう。じゃがそう言えば、頭がおかしくなったと思われる。彼の言葉をきいた周りの者は、おそらくメローピーが妊娠したと嘘をついてトムを脅したのじゃろう、そう推量した」

ハニー「でも、メローピーは本当に赤ん坊を産んだわ」

ダンブルドア「そうじゃ、ハニー。それは結婚してから一年後……トム・リドルはまだ妊娠中のメローピーを捨てて、屋敷に戻ってしまったのじゃ」

ハニー「……」

ダンブルドア「酷い話じゃ。ひっひふー、もまだなのにのう」

ハニー「黙って」


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