33:1です
2013/08/11(日) 00:13:43.94 ID:JIrOqVqd0
「巫山戯んな!!」
誰かが声を上げた。
碧井は振り向く。声の主は、よく知っている奴だった。薪斑だ。ラグビー部部長。運動神経抜群。ついでに言うと性格も良くて女子にモテる。そしてなにより、自分の親友だ。
薪斑「なんで俺達が戦わなくちゃならねえんだよ!絶対やってやんねえ!皆帰ろうぜ!」
薪斑に触発された生徒数人が、部屋から脱出しようと金網に張り付く。だが、そう簡単にはいかなかった。
「うわっ!」
「痛ってえ!」
恐らく電流が流されているのだろう。
金網に張り付いた生徒達が、次々と倒れていく。
垣根「おいおいやめろってw死にはしねえけど結構痛いぞ」
薪斑「巫山戯んじゃねえ!俺達をどうするつもりだ!」
薪斑が垣根に掴みかかる。しかし、あっさり垣根に投げ飛ばされ、床に倒される。
垣根「だから言ったろ?戦争をしてもらうって」
薪斑「お前一体なんなんだよ!?教育実習生じゃなかったのかよ!?」
垣根「あんなの嘘に決まってるだろ?
お前らは、前々から学園都市上層部から目ェ付けられてたんだよ。Level0で置き去り。お前らは、学園都市に一番いらない、『クズ』なんだよ」
垣根の言葉に、碧井達は再び言葉を失った。前々から感じていたのだ。自分達は、必要ない。Level0という劣等感。そして置き去りという孤独感。だが、それがどうした。
碧井「巫山戯んじゃねぇ!!お前に俺達の何がわかるって言うんだよ!!Level0てか置き去りとか、そんなの俺達には関係ねえ!何でお前らが勝手に俺達の運命を決めるんだよ!?」
気付いたら、碧井は叫んでいた。垣根を殴り飛ばそうと、駆け出す。
しかし、後ろから誰かに引っ張られ、バランスを崩して派手に転んだ。
「落ち着くんや。碧井」
碧井「止めんじゃねえ!柴樹!」
柴樹「垣根の隣にいる奴、見てみぃ。銃持ってるで。薪斑は運が良かったが、次はアウトかもしれへん。抵抗したら駄目や」
垣根「ったく碧井は相変わらず問題児だな。クソムカつくぜ。まあ、命拾いしたな。これから戦争するに当たって、薪斑はリーダーシップあるから戦力になるが、お前はチームワーク乱しそうだし、殺してただろうな」
碧井「テメェ!そういうことかよ!俺達の事調べる為に、わざわざ教育実習生やってたって事かよ!」
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