8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/10(土) 17:24:10.88 ID:zRn/BfDU0
P 「なに……!?」
声の先を追うと、そこには川から大きく跳躍した、人の何倍もあろうかという巨体を誇る鮎の姿が視界に飛び込んでくる。
肇 「……!」
その姿に何かを刺激されたか、肇が竿を掴み、すっくと立ち上がる。
肇 「とぅぉりゃぁ〜〜!」
乾坤一擲。主の威圧的な姿に臆せず敢然と立ち向かう肇の手から、釣り糸が勢い良く飛び出す。
自らを鼓舞するような叫び声とともに放たれた釣り糸と囮鮎は、猛然と主へと迫り……
肇 「あ……?」
その遥か手前で、プツンという気の抜けた音とともに囮の鮎が釣り糸から投げ出されてしまった。
肇 「取れちゃいました……」
釣り糸も有限。無情にも勢いがつき過ぎた鮎はそのまま放り出され、川の底へと沈んでいく。
なんとも言えない虚無感に、肇が硬直しているその横を、しかしその熱に中てられていた珠美が走り去り、
珠美 「いっけぇぇぇ〜〜!」
釣竿、ではなく。己の相棒とも入れる木刀を主へと繰り出していた。
「――――!」
獰猛な牙を剥いて迫る主の、その口内を突き破り、珠美の放った木刀が主の身体を貫く!
珠美 「ぬ〜しあしぬぁ〜しぁーっせっ……!」(謎エコー)
断末魔さえ上げる間もなく力尽きた主の姿を見て、珠美が勝ち鬨(?)を上げる。
そう、戦いはおわったのだ。
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