過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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267: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/09/07(土) 20:17:13.71 ID:L9O6I6or0


日向創&七海千秋後日談

「恋人たちの一日」



──暗い、闇の底にいた。
どれくらいそこに漂っていたのか、自分でももう忘れてしまっていた。
分かるのは、どれだけ先に進んでも、光は見えない。
海の底にいるみたいだ。

いい加減、ここからでなくちゃいけない。
待っている人がいるんだ…。
いつまでもこうしてはいられない。
でももう、どうする事も出来ない。

身体は鉛のように重くて、思考だってまともに働かない。
頑張って先に進もうとしても、光は見えない。
正しい方向に進んでいるのか間違った方向に進んでいるのかさえも分からない。

もう、諦めてしまおうか……。
そんな弱気の思考が頭をよぎるたびに、俺は握りしめたアクセサリーを見つめる。
唯一残った大切な宝物…。
これが今、俺を先に進める原動力だ。
これがあれば、七海の想いがあれば、まだ俺は先に進める。

俺は、諦めない。
未来へ向かって、進んでいくんだ──!


日向「……朝か」

重い瞼を無理矢理開けて、布団から跳ね起きる。
今日も相変わらずジャバウォック島は快晴だ。
日差しが肌に痛い位だな。
俺は汗で湿ったシャツを洗濯籠に放り込み、いそいそと水着に着替える。
愛用しているTシャツ着ると、自分の部屋を出た。

この島に住む奴の大半の奴の朝は、花村食堂だ。
花村食堂では花村が朝昼晩、豊島の奴の為に料理を振る舞ってくれる。
しかも個別の注文を承ってくれるもんだから、普段は自炊している奴も花村食堂に通っている。
俺も良く利用させてもらっているが、絶対に朝ご飯だけはいかない。
別に花村の飯が嫌なわけでもないし、俺が朝ごはんを食べないってわけでもない。

ドアに鍵をかけたことを確認する。
よし、そろそろ行くか。
俺は男子専用のコテージの向かいにある、女子専用のコテージへと向かった。


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