過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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[sage]
2013/08/12(月) 22:17:53.00 ID:EHlwHqUX0
それをまじまじと見つめていた今岡梢(女子1番)は、自分の鞄をそっと線に当てた。
バチッという音がし、鞄の端が焦げた。
うっわぁ… 電流とか流れてんのかねぇ…
念入りだな、有刺鉄線張るだけで十分じゃん…
梢は心の中で悪態付き、傍の家の庭に入り腰を下ろした。
クラスの女子の中で唯一身長170cmを越す梢は、運動能力に恵まれ、所属している(していた、だな。帰られそうにないし)バレー部でも活躍していた。
体力には自信があったが、放送ごとに減っていくクラスメイト、いつ襲われるかわからない恐怖などが手伝って、疲れが溜まっていた。
最悪だな、プログラムなんてさ…
あたしってあんま運良くないけどさ、まさかねぇ…プログラムかよ…
疫病神でも憑いてんのかねぇ…?
「…いや、違うな…」
梢は呟いた。
静かな場所はあまり好きではないので、自分の声だけでもそれなりに落ち着ける。
「あのバカのせいじゃん…
つーかあのバカに会った事が不幸の始まりだもんな…
…そうだよ、全部アレのせいだ!!」
梢は怒鳴り、壁を殴った。
ハスキーな声を持つ梢の怒鳴り声は、クラスの友達にも部活の友達にも恐れられている。
好きでこんな声をしているわけじゃないんだけど…
「なぁなぁ、オレと付き合わない?」
「…は?」
あれは中2の始めの頃だ。
初めての会話がこんなものであるのはどうかと思う。
しかし、彼はそれをやってのけた。
今思えば、彼との出会いが不幸の始まりだったのかもしれない。
初めてクラスメイトになった彼、伊達功一(男子12番)。
「…アンタ誰?」
「うわ、キッツー!
オレね、伊達功一っつーの、よろしく!」
何なんだコイツは、それが第一印象だ(当然でしょ?)。
「で、なんで初っ端に告ってんの?」
「梢ちゃんってバレー部だろ?
オレバスケ部なんだよね。
で、部活の時に梢ちゃんを見て、一目惚れってわけ。
好きだぜ、梢ちゃん」
何で名前を知っているのか、何で馴れ馴れしく“梢ちゃん”と呼ぶのか、気になったがまあいい。
顔は良かったし、ノリも良いので、付き合ってみるのも良いかと思った。
後々後悔するとは思ってもいなかった。
付き合うのは楽しかった。
功一は明るい性格でリードも上手く、色々な所に遊びに行ったりもした。
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