過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
1- 20
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 22:17:53.00 ID:EHlwHqUX0
それをまじまじと見つめていた今岡梢(女子1番)は、自分の鞄をそっと線に当てた。
バチッという音がし、鞄の端が焦げた。

うっわぁ… 電流とか流れてんのかねぇ…
念入りだな、有刺鉄線張るだけで十分じゃん…

梢は心の中で悪態付き、傍の家の庭に入り腰を下ろした。

クラスの女子の中で唯一身長170cmを越す梢は、運動能力に恵まれ、所属している(していた、だな。帰られそうにないし)バレー部でも活躍していた。
体力には自信があったが、放送ごとに減っていくクラスメイト、いつ襲われるかわからない恐怖などが手伝って、疲れが溜まっていた。

最悪だな、プログラムなんてさ…
あたしってあんま運良くないけどさ、まさかねぇ…プログラムかよ…
疫病神でも憑いてんのかねぇ…?

「…いや、違うな…」

梢は呟いた。
静かな場所はあまり好きではないので、自分の声だけでもそれなりに落ち着ける。

「あのバカのせいじゃん…
 つーかあのバカに会った事が不幸の始まりだもんな…

 …そうだよ、全部アレのせいだ!!」

梢は怒鳴り、壁を殴った。
ハスキーな声を持つ梢の怒鳴り声は、クラスの友達にも部活の友達にも恐れられている。
好きでこんな声をしているわけじゃないんだけど…

 

 

「なぁなぁ、オレと付き合わない?」

「…は?」

あれは中2の始めの頃だ。
初めての会話がこんなものであるのはどうかと思う。
しかし、彼はそれをやってのけた。
今思えば、彼との出会いが不幸の始まりだったのかもしれない。

初めてクラスメイトになった彼、伊達功一(男子12番)。

「…アンタ誰?」

「うわ、キッツー!
 オレね、伊達功一っつーの、よろしく!」

何なんだコイツは、それが第一印象だ(当然でしょ?)。

「で、なんで初っ端に告ってんの?」

「梢ちゃんってバレー部だろ?
 オレバスケ部なんだよね。
 で、部活の時に梢ちゃんを見て、一目惚れってわけ。
 好きだぜ、梢ちゃん」

何で名前を知っているのか、何で馴れ馴れしく“梢ちゃん”と呼ぶのか、気になったがまあいい。
顔は良かったし、ノリも良いので、付き合ってみるのも良いかと思った。
後々後悔するとは思ってもいなかった。

付き合うのは楽しかった。
功一は明るい性格でリードも上手く、色々な所に遊びに行ったりもした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
349Res/393.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice