過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 22:18:54.28 ID:EHlwHqUX0
会場内に音楽が流れ始めた。
某人気アニメの初代オープニング曲だ。

「やあ、みんな、おっはよ?!担任のサトルだぜ!」

1日目、午前6時――担当教官のサトルの声が、機械を通して聞こえてきた。

「あ、6時かぁ…」

「ホントだ、時計ちゃんと合わせないとね」

瀧野槙子(女子9番)が顔を上げた。
横では同じ中間派グループの佐々川多希(女子6番)が持参した時計の時刻を合わせている。

「じゃあ、さっそく死んだ仲間の名前を言うぜ!
 死んだ順番だから、気をつけてくれよ!」

ガサガサッと紙の擦れる音が聞こえた。

「えっと…まず、女子19番の森秋乃ちゃん!
 続いて女子18番の向井あずさちゃん!
 女子22番の若狭恵麻ちゃん!
 そして男子10番の西田大輔君!
 始まってから間もないからなぁ…まあまあのスタートだぜ!
 この調子でがんばってくれよ!」

やだ…まだ始まって1時間ちょっとしか経ってないのに…もう死んじゃった人が…?

槙子は溜息を吐いて名簿にチェックを入れた。
涙は出てこない。
まだ“死”に対する実感がないからだろうか。

「続いて禁止エリアだ!
 最後の人が出てから20分後だから、6時12分にG=04エリア!
 7時からはI=02、9時からはH=04、11時からはD=10だ!
 いいかい?この時間を過ぎてもそのエリアにいたら首輪がボンッ!
 だから、ちゃんと離れろよ!
 G=04、I=02、H=04、D=10だからな!
 みんな、がんばって殺しあってくれよ!
 あ、死神君はもう既に殺しているからな!
 うかうかしてると10人殺されちゃうぞ!」

ブツッと放送が切れた。

禁止エリアは自分たちがいるI=08エリアとは当面関係がなかった。

ちなみに、2人が今いるのはI=08エリアにある稔が丘高校内にある化学実験室だ。
鍵が開いていたので入れた。

「タッキー…もう4人も死んじゃったね…」
「う…ん」

多希は自分の黒髪のショートカットの頭を掻いた。これは多希が考え込んだ時に必ずする癖だ。

何考えてるのかな…?まさか脱出の方法?無理だよね、そんなのは…

多希と槙子なら、成績は槙子の方が上だ。しかし、それは教科書範囲での知識の量の話。雑学に関しては多希の知識はすごい。槙子の知らないことを沢山知っている。槙子は無意識に自分の髪に触れた。2つに結んだ肩までの髪は、今はボサボサになっていた。あっちゃー…結構必死に走ったもんなぁ…

とりあえず髪を結び直すことにした。
多希は時々名簿を見たりしながら相変わらず考え事をしていた。

「マキ、作戦会議しよっ!」

10分ほどたった後、突然多希が槙子に声を掛けた。

「作戦…会議?」
「うん、これからどうするのか…とりあえず、あたしは何もせずに死ぬのは嫌だな。マキは?」
「あ、あたしも嫌…」

多希が名簿を机の上に広げた。
既に退場した4人の名前には斜線が引かれていたが、それ以外にチェックが入っていた。


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