過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/24(土) 22:01:43.04 ID:WzI0y4MJ0
そんな智子こそが、雅哉の命をも握るチームリーダーだ。
智子が自らの腕のリーダーの印を見た時の錯乱の仕方は凄まじかった。
普段は物静かな智子が、「わたしなんかがみんなの命を背負うなんてできるはずがない、誰かわたしを殺して!!」と、珍しく感情を爆発させ泣き喚いていた。
メンバー全員で動きを抑えて宥めて、ようやく大人しくなった。
今も時々泣いているのは、その重圧に耐えかねてのことだろう。

残りの2人は現在近くの探索に出ているので、留守を預かる雅哉が智子の様子をしっかりと窺っておくことを頼まれた。
雅哉自身はそこまで生に執着がないのだが、この場にいない2人が智子の死によって突然首輪が爆発するというのは流石に気の毒だし、それ以上に、何となく、智子には死んでほしくないような気がしているのだ。
多分、自分のことを見てくれる唯一の存在だから、という理由で。

「トモ」

「…何、どうしたの…?」

声を掛けると、絶対にこちらを向いてくれる。
家族にすら無視されることの多かった雅哉にとって、それがどれだけ希少なことか。

「…んーん、別に。
 トモは可愛いなーって、見てただけ」

「やだ…こんな時に冗談とか言わないでよ…」

ふいっと顔を逸らされた。
でも耳まで真っ赤になっているところが、本当に可愛いと思う、ウブだなって。
その耳に触れたらもっと赤くなるのだろうか、見てみたい――雅哉は身を乗り出して四つん這いで智子に歩み寄り、手を伸ばした。

後頭部に、鈍痛。
上部からの圧力を受け、雅哉は地面に顔面をぶつけた。


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