過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/24(土) 22:11:37.44 ID:WzI0y4MJ0
麗はその強烈なリーダーシップでもって、木戸健太(男子六番)・朝比奈紗羅(女子一番)・鳴神もみじ(女子十二番)を引っ張っている。
資料によれば、どうやら健太たちは帝東学院入学以前から麗とは顔見知りだったらしく、そもそも帝東学院を受験したきっかけは麗にあったらしい。
それだけ強い絆で結ばれているのだから、班が分裂するということはないだろう。
4班と再会することがあればどうなるかわからないが。

一方鷹城雪美(女子九番)のリーダーシップは、モニターしている軍人たちや担当教官歴の長いライドたちでさえも戦慄させる恐ろしさだった。
恐怖で縛り付けるだけならまだしも、最初に全員に殺人という禁忌(まあプログラムではそれが許されるのだけれど、突然プログラムに放り込まれたごく普通の中学生の持つ常識としては、やはり殺人は禁忌に当たるだろう)を犯させたというのは、共犯として自分の傍から逃がさないようにする手段としてはなかなかのものだ。
松栄錬(男子九番)と湯浅季莉(女子二十番)は覚悟を決めたようなので、プログラム進行の台風の目になるだろう。

同じようにプログラムに乗る10班。
全員が乗るわけではなく、春川英隆(男子十四番)と財前永佳(女子七番)がその意思を見せ、望月卓也(男子十七番)と広瀬邑子(女子十五番)は2人のその意思を知ったものの恐らく戦うことはないだろう。
全員がプログラムに乗る6班と、2人が乗り残る2人には人を殺させたくないとしている10班――この2つの班の動きは注意しておかなければならない。
プログラムのスムーズな進行のためには、しばらく出遭わないでほしいものだ。

「ふーん、成程…
 ライドなりに色々考えてんな。
 俺的には、落ち着いた芳野君と蓮井さんがおる7班が優勝やと思うな。
 今は様子見らしいけど、体力温存して後半から頑張ってくれるんちゃうかな」

エツヤはそう言いながらコーヒーを飲み干した。

「あれ、トトカルチョ?
 エツ、そういうの好きとちゃうんちゃうの?」

「うん、人の命で賭け事とか、お偉いさんはやってるみたいやけど俺は嫌やで。
 そういうんちゃうくて、単に俺が思ってるだけ」

シンの疑問にエツヤは眉を顰めて答えた。
国の上層部ではプログラムの優勝者を予想して金を賭けるトトカルチョが行われており多額の金が動いている。
現場でもその真似事をする担当教官や軍人たちも多々いるのだが、ライドはそれを好まなかった。
プログラムは子どもたちの命懸けの戦いを通して国防のために必要なデータを収集するためのものであるのでプログラム自体に反対することはないが、子どもたちの命を賭け事の対象にするのは彼らに失礼ではないかと思うのだ。


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