過去ログ - 天井「どうしてここまで来たのだろうな」
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◆n7YWDDtkCQ
[saga]
2013/09/16(月) 19:14:06.43 ID:o9/FPS8k0
・おそようございます、久々すぎてすみませぬ
休日に三日目がある幸せを満喫しつつ
どうも書けない期に入ったので、開き直って淡白な感じの文章でいきます
具体的には心理描写薄めに
(また休止するほどの断筆っぷりではないです)
散々お待たせしてこれか、という量と開始時間ですが、今日もよろしくお願いいたします
しばし考え、天井は一度メール画面をしまい、ネットのブラウザを開いた。
あるサイトのカレンダーからページの指示に従って入力を進める。
確定のエンターキーを叩いて数瞬、「予約完了」のメールが届いた。
改めてぱたぱたとキーボードを弾き、いつも通り研究の伝達事項を装った簡潔な文を打っていく。
一人で思い悩むよりもさっさと連携を取るのだ。
内容は二つ。
適当な名目で「場所」――学区を問うのが一つめ、
それに、骨折した箇所に急に違和感が出てきたため、二日後に病院に行くと付け加える。
同じ接触するにしても、生徒達と直接の繋がりがある木山よりは通院を隠れ蓑にできる冥土帰しの方が自然だ。
必要に応じ、医者に言づてておくなり何とか同席するなり、代替案を返信するなりしてくるだろう。
できれば明日にでも予約したかったが……急患でもなしに、彼の診察を受けるにはこれでも早い方だ。
天井「今日はこんなものだろうか。流石にテレスティーナとの面会の疲れが出てきたしな……」
こういうとき内実の伴わない張りぼての調査は楽だ。
家に帰ってゆっくり休養を取りつつも、外面では仕事を持ち帰ったことにもできる。
本来の研究ではこんなショートカットはできないが。
念のためメールの設定を確認し、自宅への転送が有効になっていることを確かめると、天井はやっと重い腰を上げた。
ギプスのせいで風呂に浸かっても身体が休まりきらないのが難である。
防水は確かに効いているのだが、内部から発散する汗が蒸れるようで微妙に気持ちが悪い。
手足は洗えても胴の上部をしっかりと覆った外殻はどうにもならないのだ。
煮え切らないような気分で髪を拭っていると、点けっぱなしにしてたPCに目がいった。
画面右下に小さな点滅が見える。
天井「……返信か」
了解した、考えておく、怪我の件はお大事に。
要約すればそれだけの、むしろ要約する必要もないような短文である。
つまり明後日までに何らかの形で冥土帰しに返答を預けておいてくれるということだ。
タオルを放ってベッドに突っ伏す。
髪はまだ湿っているが風邪をひくような季節でもない。
素材に吸水性があるのだろうか、いつの間にか不快感の失せているギプスに何となく感心しながら、
天井は沈むように眠りに落ちていった。
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