過去ログ - 白坂小梅「め、目を瞑ってみて…」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 01:03:15.13 ID:CyCLCfbOo
「で伊弉諾尊は逃げるんだけど、黄泉比良坂(よもつひらさか)という黄泉の国の入り口で桃を投げて黄泉醜女を撃退するんだ。たしかこんな調子で。
ここに御佩せる十拳劒を拔きて、後手に振きつつ逃げ來るを、なほ追ひて、黄泉比良坂の坂本に到りし時、
その坂本にある桃子三箇を取りて、待ち撃てば、悉に逃げ返りき。
ここに伊耶那岐命、その桃子に告りたまひしく、
「汝、吾を助けしが如く、葦原中國にあらゆる現しき青人草の、苦しき瀬に落ちて患ひ惚む時、助くべし。」と告りて、
名を賜ひて意富加牟豆美命と號ひき」
僕は突然始まった神話の暗誦に驚いていたが、なんとか口を開いた。
「僕の理解が間違ってなければ、そのなんたらっていうのは桃のことなんですよね?」
「そうだ。まぁそういう訳で、意富加牟豆美命という退魔破邪の力を持った桃――というか神様なんだが――がいるんだ」
「ちょっと待ってください。桃が"あの子"だっていうんですか? なんか、突飛すぎませんか」
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