過去ログ - 白坂小梅「め、目を瞑ってみて…」
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2013/08/12(月) 00:12:46.46 ID:CyCLCfbOo
師匠は観客席の両サイドにある狭い通路に入っていく。
『関係者以外立ち入り禁止』という注意もまるで意に介していない。
なんとか追いついた僕に師匠はなにかを投げてよこした。
「それ付けてろ」
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2013/08/12(月) 00:19:21.01 ID:CyCLCfbOo
と、
「!」
師匠が足を止めた。
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2013/08/12(月) 00:24:05.08 ID:CyCLCfbOo
ぼお。ぼお。
暗闇からずるりと真っ黒な腕が三本垂れ下がる。
子供がぼうんやりとそれを見上げた。
すると、
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2013/08/12(月) 00:27:06.52 ID:CyCLCfbOo
「君!」
後ろから声がかかる。
振り返ると、スーツ姿の男がこちらに歩いてきていた。
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2013/08/12(月) 00:30:41.62 ID:CyCLCfbOo
そこらへんの喫茶店に入って、僕たちは腰を落ち着けた。
と、突然師匠が胸元に手を突っ込んだ。
「なっ、しっ師匠っ?」
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2013/08/12(月) 00:36:56.43 ID:CyCLCfbOo
「なんなんです、これ」
「これは魔除け……だな。クソが。バカにしやがって」
どういうことなのかまったく理解が追いつかない。
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2013/08/12(月) 00:40:55.05 ID:CyCLCfbOo
「『本人も霊感があるようで、いろいろ見えるらしい。"あの子"という幽霊の友達がいる』……これって」
やっぱりあのアイドルに憑いてる幽霊なのか。というか幽霊と友達ってどういうことだよ。
本当に見えているのか…?
アイドルだし演技じゃないのか。でも"あの子"がいることは僕もこの目で見ている。
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2013/08/12(月) 00:45:05.90 ID:2i1Etsnv0
おっ、なんという俺得クロス
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2013/08/12(月) 00:52:05.96 ID:CyCLCfbOo
ウェイトレスが二杯目の紅茶を持ってくると同時に師匠も席へ戻ってきた。
メモを持っている。
「あ、コーヒーおかわり」
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2013/08/12(月) 00:57:36.62 ID:CyCLCfbOo
「じゃあ、なんなんです?」
師匠はコーヒーに口をつけて、あち、と言った。
「意富加牟豆美命って、知ってるか」
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