過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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44: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/19(月) 00:29:45.56 ID:es8x9f8Zo
「淡っ!」

「だって嘘吐いたって仕方ないじゃん!」

余計なことを言うなと叱りつける菫だったが淡はきっぱりと言い返す。

「な、なんでや!?」

「私が園城寺さんを感じられたのは私が同じような力を持っているからだと思う。そうじゃなければ力を使っている時に感じることは出来ても、平時からその力を察知出来るようにはならないんじゃないかな」

狼狽するセーラに淡に変わって照が答える。

「つまり能力使ってる時以外でも感じられるようになりたいなら、私らも力を手にいれなあかんてことか?」

「そういうこと!」

浩子に問いかけられた淡は指を立て胸を張って頷く。

「そんな、能力てどうやったら習得出来るんや……」

「さあ。でも大体は生まれつきじゃない?」

呆然と呟く泉に彼女達がショックを受けていることなどお構いなしに淡は平然と言い放った。

「生まれつき……」

淡の言葉を反芻するセーラは途方もない絶望感に襲われた。

もし淡の言うように能力の有無が先天的に決められているのなら、この歳までそれらしいものを使ったことのないセーラは持たずに生まれてきた可能性が高い。

「……あっ! 園城寺先輩はどうなんですか! 先輩倒れてから未来視の能力に目覚めたんですよね!?」

セーラに同じく絶望に染まった顔をしていた泉がそう叫んで竜華に詰め寄った。

「あ、ああ、せや! そうやんな怜!」

『せやけど……』

泉からの勢いをそのまま受け流すような剣幕の竜華に怜は歯切れ悪く頷く。

「怜もそうや言うとる。やっぱり後天的にでも能力を身につける方法はあるやんか!」

竜華の言葉に笑顔を笑顔を取り戻す泉とセーラだったが、

「倒れてからって、単に生まれつき持ってて目覚めてなかった能力がそれをきっかけに目覚めただけでしょ」

淡は冷たく否定した。


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