過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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51: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/19(月) 00:35:14.05 ID:es8x9f8Zo
「し、清水谷先輩!」

「うちも早くトラウマ無くしたほうがええと思う」

『そうやな。早めに消しとこか』

「怜もそうやって」

「そんなぁ……」

黙って事の推移を見ていた竜華と怜にも見離されて、泉の顔に先刻よりも深い絶望が刻まれる。

「話終わった? じゃあ早く卓に着いてよ!」

待ちきれないと淡は卓を叩いて急かす。既に三人共場決めはすんでおり、菫と照座っている場所が入れ替わっていた。

「はいはいただいま。ほら行くで泉」

「えっ、ちょっ、まっ!」

気が動転して口から意味のない言葉を零す泉を、浩子はお構いなしに椅子から引き剥がして淡達が待つ隣の卓の空席に押し込んだ。

「フナクボさんが打つんじゃないんだ」

「まあ誰であろうと」

「容赦はしない」

「……」

とてつもない威圧感に晒されてもはや泉には声を上げることさえ不可能だった。



それから数時間後、泉が虚ろな目を虚空に向けて『大きい川の向こうで園城寺先輩が手招きしとる』と空虚な声で繰り返していたことは、彼女の名誉のためその場にいた人間だけの秘密とされることとなった。


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