過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
1- 20
536: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/08/30(金) 23:01:05.10 ID:cXW/SLN8o

京太郎「どうして謝るんですか?」
まこ「いや…だって面白くないじゃろ」

首を傾げる京太郎にそう告げながら、まこは小さく自嘲を浮かべる。
そもそも自分が面白味のあるタイプかと言えば、決してそうではないのだ。
雀荘の一人娘として働く彼女はテレビも見れず、話題の引き出しは決して多くはない。
さっきの映画の感想だって、彼女は京太郎と話し合い、共有する事も出来ないのだ。
その上、容姿までも地味だとくれば呆れられてもおかしくはない。

京太郎「いや、俺は染谷先輩といると楽しいですよ」
まこ「ふぇ…?」

そんな予想を裏切るようにして京太郎は軽くそう言った。
努めて重い意味にならないようにと心づかったその言葉に、まこは子どものように問い返した。
瞬間、ぼっと顔が赤く染まるのは自分の失態を、遅れながらに自覚したからだろう。
そんなまこにクスリと笑いながら、京太郎はゆっくりと口を開いた。

京太郎「普段はしっかりしてるのにプライベートでは意外と抜けてるところも見れましたし」
まこ「うぐっ…」

冗談めかしたその言葉にまこがそう唸るのは、そこに反論する余地がないからだ。
実際、今日の彼女は緊張の所為か或いは男女で歩くのが不慣れな所為か、普段はしない失敗ばかりを繰り返しているのである。
それを反射的に取り繕いたくなるが、そうしたところで自分の失態がなくなる訳ではない。
寧ろ、それを取り繕おうとすると余計に格好悪くなるだけだ。
まだ何処か冷静さを残す自分がそういうのに従って、まこは口をつ噤むしかなかったのである。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1062.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice