過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2013/09/06(金) 23:00:38.37 ID:DtkKb4Jxo
漫「京太郎君がうちの事、こんなに悪い子にしたんやで…♪」
勿論、漫とてそんな京太郎の気持ちは分かっている。
その辺りの事は既に何度か彼と話し合った事なのだから。
誰より京太郎の事を理解する漫にとって、彼がそれを看過出来る訳がない分かっていた。
しかし、上重漫というのはされっぱなしを良しとする性格ではなく、また臆病な人間でもあるのである。
自分だけ大阪という遠距離にいて京太郎の事を待ち続ける生活に、彼女は少しずつ怯えを覚え始めていた。
さらには以前のデートで大恥をかかされた漫は、ついつい我慢出来ずに長野へと乗り込んできた訳である。
漫「(せめて家だけでも知っておきたい…って言うのは多分、重いやろうなぁ…)」
それがストーカー一歩手前の思考である事を漫はちゃんと理解している。
だが、それ以上に漫は自分が出遅れている事を理解しているのだ。
勿論、京太郎とのメールや電話で彼の家族構成などはおおまかに把握してはいるが、大阪にいる漫は一度も京太郎の両親に顔を合わせていない。
婚約者として受け入れ始めている神代小蒔たちとは違い、彼の家族に認識さえされていない自分。
未だスタートラインにさえ立てていないそれは、彼女にとって大きな壁として映ってしまうのだ。
漫「責任…取ってな?」
無論、漫とてこんな重い女になるつもりはなかった。
彼女の尊敬する末原恭子のように一人で自立する立派な女になるつもりだったのである。
しかし、その目標とする先輩像故に後輩を見捨てられなかった彼女は今や、京太郎の虜になっていた。
もう一人ではどうしようもないくらいの激情に飲まれ、独り立ちする事なんて不可能なくらいに。
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