過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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661: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:08:16.34 ID:DtkKb4Jxo

霞「…小蒔ちゃんは今、幸せ?」
小蒔「えぇ。勿論です」

断言するようなその言葉は、まったく疑いのないものだった。
自分が幸せである事を何ら疑問に思わないそれに霞は理解する事が出来ない。
霞は未だ恋を知らないとは言え、それを題材に書かれた少女漫画というものを幾つも読んでいる。
だが、そこに描かれていた少女たちの葛藤と今の小蒔はあまりにもかけ離れているのだ。

霞「…どうして?」
小蒔「え?」
霞「どうしてそこまで須賀君の事を信じられるの?」

京太郎の能力に因るものなのか、或いは小蒔が人を疑う事を知らない所為か。
そのどちらかなのか霞には分からないものの、しかし、どちらであっても納得がいかない。
そう思うのは霞が小蒔の事を誰よりも大事に思っているからだ。
勿論、京太郎が小蒔を預けるに足る男であると思っているが、その盲信はあまりにも危うい。
他の家族たちが京太郎の事を信頼している以上、自分がそれを指摘しなければと霞は思ったのだ。

小蒔「京太郎様が私に一杯、素敵なものをくれたからです」
霞「…」

そんな霞の言葉に小蒔は小さく微笑みながらそう応える。
自身が幸せである事をはっきりと表現するそれに霞は何を言えば良いのか分からなくなる。
今までの実績に裏打ちされたそれを揺らがせるには、霞はあまりにも京太郎の事を知らないのだ。
婚約者の家族としての距離感を保ってきた霞の言葉は、それまでに苦しみながらも確立してきた小蒔の信頼を揺るがせるのにはあまりにも弱いのである。


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