過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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681: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:19:23.79 ID:DtkKb4Jxo

和「あの…今日は早いんですね」
「あぁ…少し顔を合わせるだけだったからな」

そんな娘の言葉に彼は小さく頷きながら、ネクタイを緩める。
そのままキッチンの中へと入っていく彼の背中を和はドキドキしながら見送った。
今日も仕事だと聞いていたので、てっきり夜中まで帰ってこないものだと思い込んでいたのである。
だからこそ、彼女は堂々とリビングでノートを広げ、京太郎へと振る舞う料理に悩む事が出来たのだ。

「ん?」
和「あっ…」

本来ならその目論見が崩れ去ったところで和は自室へと撤退するべきだったのだろう。
だが、急な親の帰宅という予期せぬアクシデントに和は冷静さを失っていたのだ。
結果、机の上に広げっぱなしであったノートを父に見られてしまう。
それに和が自分の迂闊さを呪った時にはもう遅い。
ジワジワと漏れだすような父の不機嫌さに和は肩を縮こまらせ、その顔をそっと俯かせてしまう。

「…和」
和「は、はい…」

そんな娘に彼は何を言えば良いのか分からなかった。
勿論、ノートに細かく書いてあった内容は娘が誰かに懸想している証なのだと分かっている。
その文面や踊るような文字など、見ているだけでも娘の歓喜が伝わってくるくらいなのだから。
だが、それに対して、自分がどんなアクションを取るべきなのか、彼は自分でも良く分からなかった。


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