過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2013/09/06(金) 23:21:12.08 ID:DtkKb4Jxo
「そして…お前は私に似て頑固だからな。親に言われた程度で自分を曲げはしないのは…私が良く分かっている」
そう言いながら彼が自嘲気味に笑うのは、自身もまたそうやって親と衝突した経験が少なからずあったからだ。
特に恋愛関係では一度も譲った事はなく、今の妻との結婚も半ば強引に強行した経緯がある。
そんな彼の頑固さを受け継いでいるであろう娘の頑なさを言葉で変えられるはずがない。
ましてや、まだ相手のことを殆ど知らない自身の言葉で心変わりするような軽薄な人間に育てたようなつもりもないのだから、ここで論じても無駄である。
「以上の事から私はお前にとやかく言うつもりはない。好きにしなさい」
そう言葉を結ぶ彼に和はポカンとした表情を向ける。
その視線には納得と驚きが混じり、何とも言えない微妙な色を見せていた。
どうやら自分はよっぽど理解のない親だと思われていたらしい。
それに少しだけ悲しさを感じながら、彼はそっと口を開いた。
「…その代わり、今度、相手の男を連れて来い。じっくりと話をする必要がありそうだからな」
和「お、お手柔らかにお願いします…」
その言葉に和がぎこちなく返すのは、父の声が真剣そのものだったからだろう。
冗談の余地など欠片も許さないその鋭い声に和の表情が微かに引きつる。
とは言え、彼としてもそれは決して譲れないラインだ。
娘のことを信頼しているとは言え、相手の男を見極めるのは親の義務なのだから。
もし、自分の思い違いで信頼出来ない男だと思えば、すぐさま追い返してやろう。
そう心に決めながら、彼はそっと冷蔵庫を開き、中から牛乳を取り出した。
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